2011 Season

9月 イワナ 47cm      

南の国から帰国
出張前は、まだまだ残暑が続き、暑い暑いと言っていたのだが、出張から帰ってきた
ら、日本はなんと寒いこと・・・
この頑丈な体も流石に悲鳴を上げ、少々風邪気味。

トラウトシーズンも今日で終了。
最後のラストスパートを駆ける暇もなく、今シーズンは終り。

今年は仕事が忙しく、釣りの方もイマイチ気合いが入らず、釣果も寂しい結果となっ
てしまった。大震災があり、釣りどころではなかった。

こんな年だけに、釣果も控え目にしたが、とりあえずサクラは2桁の釣果は出せた。
来年はいい年にしたい。

今シーズン最後に遊びに来てくれたのは、47㎝のイワナ君であった。


9月 イワナ 53cm      

暑い日々が続く。
今年はまだイワナの50オーバーを獲っていない。
そう言えば、春先もでかいイワナやアメマスも来なかったなぁ。
今年はサクラもデカのが釣れなかったし・・・

9月も大雨の影響で川が濁り、中々いい条件での釣りができなかった。
それでも、イワナは濁りでもくる。過去に大雨の後の濁りの中で、62cmの大イワナ
を獲ったことがあった。

この程度の濁りなら大丈夫。経験からわかる。
そして引出しを探すと、その対策方法が出てくる。

釣り開始。
濁りの取れていない流れの中に小型ミノーをキャスト。
そして、マル秘の攻め方で攻撃。

10分くらい経った時、ミノーが一番流れの速いところで、”ピッタ!”と止まった。
「あれっ?」と思った瞬間、スタンド起動。フル合わせが入った。

サクラと違い、ワンテンポ置いてから、グイグイ引き込みが始まった。
「きたきた」引きの強さから、50オーバーのイワナだと感じる。

流れが速いため、少し下流に下られるが、イワナもサクラ同様、体制を立て直して
やると、自分から上流に上がってくる。このときの遡上スピードはサクラよりも速い。

濁りがあるために魚体が確認できない。
騙しながら、足元まで寄せてリフトアップ。

出てきたのはイワナ。やはりまあまあの大きさだ。
背中からネットを取り出し、一発でネットイン。

最近、大きい魚を獲っていなかったので、この1本はうれしい。
シーズン終盤でやっと50オーバーゲット。
 


8月 イワナ 35cm 43cm 47cm 

夏休みで少し時間ができた。
暑い中ではあるが、朝だけちょこっと。

ちょい釣りではあるが、狙うはビッグワン。
流石にサクラは出ないと思うがヤマメなら40cmオーバー、イワナなら50cmオー
バーだ。

なるべく早い流れの中を試す。
この時期のでかいイワナは一発では出ない。10分以上何度も流した後、なんかのタ
イミングで食ってくる。このあたりは気まぐれサクラマスと共通するところがある。

今日は残念ながらでかいのは出なかったが、47㎝、43cm、35cmのイワナ君、
ちびヤマメが遊びに来てくれた。
太陽が昇り暑くなったのでこれで終了。
 


6月 サクラマス  60cm   

6月も後半、4月5月あんなに多かった水位も下がってきた。
1月、2月、大雪のため車が入れず、苦労しながらポイントまで歩いたが、流石に山々
の雪も消え、一面緑に覆われる。私の一番好きな季節である。
そしてサクラマスシーズンは終盤を迎える。
最後の勝負だ。

釣り人の姿もほとんどなく、自由に川原を攻めることができる。
朝からポイントをたたき、流れが複雑なところに来た。
ミノーを対岸にキャストし、数投毎に釣り下る。
反応がないので、流れの流芯を切るくらいから、リーリングしながら移動し始める。
足場はいいので、気楽にキャストしては、歩きながらリーリングを繰り返していたと
ころ、突然、衝撃音が!
ロッドとラインが真っ直ぐになるようにして、アクションを掛けていたので、リール
にストレートに衝撃が伝わってきた。
同時にアワセを入れて「ヒット!」、グングンロッドが絞り込まれる。まずまずの型
だ。
流れは速いが足場がいいだけに、この時点で私の方が有利。

ガンガン走るサクラの勢いを止め、いつもの如く、自分から上流に泳いでくるように
誘導。
もうこの時点で勝負あり。あとは必殺技”金縛りの術”をかけて、ヘラブナのように横
にしてネットに滑り込ませる。

「ゲット!」

ネットに入ったサクラを暫し休ませて、プライヤーでフックを外す。
大きさを測ると60cmジャスト。今年のサイズならまずまずだ。
写真を数枚撮り、サクラを川に戻す。ゆっくりと体を馴染ませ、自分で行くまで支え
る。サクラはいつもゆっくりゆっくり流れの中に帰って行く。
「Bye-bye」

ランディングネットを空中で一振り、水を切った後、背中のベストにセット。
「よっしゃー」
満足感でいっぱいだ。

今年はいつもの年のように数も大きさも出せなかったが、自分が納得する釣りができ
たと思う。しかしまた新たな課題が見つかった。

それは・・・
 


6月 サクラマス  61cm 

6月に入ってやっと調子が出てきた。
水温も徐々に上昇し、サクラマスの活性も上がってきた。この水温ならいくら早い流
れの中からでも食って来る。
私の持論”絶対活性水温”である。

水の色もいい、今日も出るかも・・・

速い流れの中を必殺技「Deep Dive Twitching!」。
ミノーを急ダイブさせて、そしてトィッチで急浮上。

流れの一番強い流芯をミノーが抜け出した瞬間「グッ!」とミノーが押さえ込まれた。
一瞬、「あれっ~」と思った瞬間、スタンド起動。

私のすっとぼけた気持ちとは裏腹に、一発でフルアワセを決めてくれていた。
既に追い合わせも入っており、ロッドがグイグイ絞り込まれる。
「やばい、あと2秒でサクラが水面を割って出る」

と思った瞬間、今度は膝を折り、中腰になってロッドを水中に突っ込む。この動作と
同時にリールのドラグを1/2回転緩めて、テンションを緩めてやる。
「早い!」この間1秒。

下流7、8m先にサクラが水面直下でメタリックブルーに輝いているのが目視できた。
「間に合った。」水面を割ることなく、水中に潜って一旦落ち着いた。

流れの早いところではこの操作ができないと、流れに押されたサクラが直ぐにジャン
プしてフックを外されてしまうことが多い。中流域のサクラは、この一連の動作をヒ
ット後、数秒以内にやらないと確実に獲れない。
バラシの多い人、確実に掛けたサクラを獲る人の差のひとつは、ここにあるのだ。

ふと我に返る。
「あとは俺にまかせろ」。
サクラの姿勢を直し、一定のテンションでゆっくりリールを巻いてくる。
するとサクラも自分で上流に泳いでくる。このテクニックも必殺技だ。

急流の流れをどんどんと上ってくる。自分の姿が見られないように腰をかがる。
胸のベストはもう水でびしょびしょ状態。両腕も同じ。
サクラは自分の前を通過し、そのまま上流に上っていった。

「よし、勝負だ!」
背中のネットを外し空中で一振り。網の癖をはらって、ランディング体制に入る。
上流に行ったサクラをリフトアップ。水中で暴れ始まる。これは想定通り、ここでテ
ンションを緩め、サクラの姿勢を立て直す。

次にまたリフトアップ。今度は素直に浮いてきた。
水面にサクラを出した時には、丁度私のネットの先。
計算通りだ。そのまま滑り込むようにネットイン。

うまくいった。中々いいサクラだ。
今年は全体的に型が小さく、60オーバーは大物といって良いくらいだ。
久しぶりに納得のいくサクラマスである。
 


6月 サクラマス  50cm

今日は早いうちに結果が出た。入った1ポイント目。
初めはミノーで勝負。流れに乗せてそれらしいコースを何度もトレース。
3投毎にカラーやタイプを変更するが、全く反応無し。

こんな時は1回スプーンを見せて、その後再度ミノーでトィッチィングで攻撃すると
釣れるんだよな~
なんて最低目標の10本をやっとクリアーしたんで、かなり余裕が出てきた。

スプーンに変えて1投目。先ほどまでミノーを流したコースをトレースする。
流れを横切ってスプーンが見えてきた。「意外と表層を泳いできたなー」なんて思っ
ていた時、スプーンの後方から、電光石火の如く迫るものがあった。

「サクラだ!」
スプーンまでの距離、1m。更に縮まっている。
しかしスプーンはロッドの先端80cmまで回収されている。
サクラはバイト動作に移り、腹をひねってきた。

「どうする!」
と思った瞬間、スタンド起動。
リーリングを緊急停止。同時に、ロッドを水面ギリギリに後方に煽り、スプーンのリ
トリーブ距離を稼ぐ。
岸まで30cmもうダメかと思った次の瞬間、「ガツン」と衝撃がロッドに加わる。
「喰った!」
ロッドを煽った勢いは止まらず、そのままサクラを水中から引き抜く。

サクラは岸の後ろの茂みにそのまま吹っ飛んで行った。
急いでネットで拾い上げて、ゲット。

いやーびっくりした。
これまで全く反応が無かったポイントから、いきなり喰ってきた。しかもサクラは迷
うことなく一気にバイトしてきたのだ。遠目から追尾してきたのではなく、足元近く
にいたのが、急浮上して襲ってきた感じであった。

リトリーブ距離が無く、絶体絶命だったが、今日もスタンドに助けられた。
私の最強の武器である。
 


6月 サクラマス  53cm      

赤川中流域、今年は雪代が多く、中々いい釣りができなかった。
更に、近年赤川の遡上数は年々少なくなっており、釣り人の数も激減している。
以前だと下流域の三段、橋下、河口とシーズンの最盛期は、2時、3時から場所取り
をしないと入れない時もあった。
その影響か中流域も閑散としており、どこにでも入れる状況である。
しかし釣り人が少ないイコール釣れないもので、下流域でも釣れないのに、魚が広い
範囲に散っている中流域では、サクラに出会う確率はかなり低い。
一般的に中流域では年間1本~2本獲れれば、まずまずである。

朝から数ポイントを攻めるが反応は無し。しかし雰囲気は悪くない。
いい感じだけに真剣に攻めていくのだが、お昼を過ぎても来ない。
他の人なら、もう嫌になると思うが、今日のこの状況で1本獲らないと、あとで後悔
することになる。なぜなら過去の経験から、今の状況なら必ず出ることがわかってい
るからだ。

3時のコーヒーブレイク後、もうひとガンバリ。
午後5時頃、ミノーをフルキャストし、U字を描いて逆引きになった時だ。
MDミノーが「ガツン」とひったくられた。「きたー」、あわせをしっかり入れて、
直ぐにロッドを水中に沈める。7~8m先で一瞬、水面が”もわーっ”となる。
恐らく初心者であれば、ここでサクラが水面から飛び出し、一発でバラシているこ
とであろう。

流れに押されてどんどん下っていく。やばいなー、早く首振りを止めなければ・・・
ロッドワークでテンションを一瞬抜いてやり、サクラが自分で潜行するように誘導
する。
そして流れを自力で上流に上って来るように、微妙にテンションをかけながらリー
ルを巻いてくる。このテクニックができないと流れの中でサクラは獲れない。

先日の米代川の釣行の際、周りは初級者が多く、サクラを掛けても米代の太い流れ
に押されて、ほとんど下られていた。そして無理に巻いて、1m近くジャンプさせ
るありさまであった。これではバレルのも当然。

さて、掛けたサクラは大きくないが、50cm前後のサクラはいつまでも暴れる。
騙し騙し、自分の前を通過させ、ファイトポジションよりも上流に行かせる。
「よし、準備はOKだ!」ネットを外し、空中で一回振り、網の癖をとる。
水中からリフトアップさせ、一瞬テンションを抜く、流れに横になり、フワーとし
たところを一気にランディング。
「決まった」

今日は掛けるまで結構苦労したが、一応予定通りに1本獲れた。
今期やっと10本目。しかし厳しい年だな。
 


6月 サクラマス  54cm     

米代で久しぶりにサクラを獲って調子が上がってきた。
今日は某河川で朝から、ラン&ガン。マイナー河川のため釣り人はゼロ。
透き通るようなきれいな流れの中、1人黙々とルアーをキャストする。

朝の7時を過ぎたところ、3ポイント目くらいに入ったポイントで、ドラマが・・・
アンサーでゆっくりと流れを横切らせていると、手前3mくらいまでルアーが来たと
きに突然のヒット。今回はほとんど向こう合わせで、ヒットした瞬間から大暴れ。
サクラに間違いないが、水面の波と周りの風景が水面に反射して魚体が確認できない。
しかしロッドがガンガン絞り込まれる。これぞ中流域のサクラだ。下流域の早期のサ
クラとはビートの切れ味が違う。

足場が少し悪いので、魚と格闘しながらも、岩を飛び跳ねながら移動。緩やかな砂地
に誘導して、魚をリクトアップ。水中からシルバーメタリックがゆっくりと浮上して
くる。ネットの存在に気づかれないように、ゴールデンアングルで差し出す。

今日も私の勝ち。
これで9本目。
最低目標の10本に王手!
 


6月 サクラマス  52cm 55cm 

今年の秋田米代解禁日は、凄いことになっていた。
久しぶりの爆釣の年かもしれない。

釣具屋さんの情報とみなさんの情報を合わせると
扇田堰堤下20本(1人5本)、パイプライン20本、鷹巣地区20本、七座10本以上、藤
琴20本、中洲10本、銀杏橋上流のトロ瀬10本、阿仁川も10本以上、他各ポイント5本
以上。
入っている情報だけでも120本以上の釣果がわかっている。
また、二ツ井、鷹巣、阿仁、田代と全てのポイントで釣れている。
激しいライズは少ないものの、背びれやもじりは多く、各ポイントにかなりのサクラ
が入っているようだ。
例年に比べて釣り人の数は少ないようで、どこのポイントへもすんなり入れてる。

しかしながら、私は近年になく厳しい釣りとなった・・・・

朝、3時40分、東の空が明るくなり、なんとか水面も確認できる。
今年の秋田解禁のスタートだ。

3時50分、私の目の前で水面が炸裂。上流でやっている友人にヒットだ。
その後、周りでは連続して釣れ出す。対岸でも水面で暴れるサクラの様子が目視でき
る。今年は、意外と良いかもしれない。1人2本、3本と掛けていく。

だが、私にはバイトすらない。おかしい?そんなはずは無い。魚はいるのだから。
と思っているところにヒット!。しかし残念ながらニゴイであった。

時間は段々と過ぎていく、4時を回り、4時15分、4時30分、反応がない。
解禁日でのこの時間の経過の意味は大きい。
もしかして、今年は獲れないのか。不安が最大限になる。

やはりなにかおかしい。もう一度状況を整理して、仕事ではなぜか使わない頭をフル
回転。
こういう時に役立つのが、引き出しである。現在の釣り条件を再確認し、過去のデー
ターを引きずり出して掛け合わせる。そしてなにが悪いのかを導き出す。

答えは何種類か出たが、一番怪しいのがルアーのリーリング速度だ。
実は、今年の5月は1本のサクラも獲れなかった。今年は山の雪が多く、5月は河川の
雪どけ水で思うような釣りができなかった。その影響もあり、釣りが段々と雑になっ
たきていた。
少し前にそのことには気がついていたのだが、まさか米代解禁日ではあまり気にしな
くても良いだろうと忘れていた。更に今日は周りの釣果に影響されて、自分の釣りを
見失いそうになっていた。

そうだ。こんな時は冬の釣りだ。デッドスローまでは行かないが、じっくりと見せて
食わせる。
ルアーのカラーを変えて、自分を信じて再度アタック!
結果は直ぐに出た。フォーリング後、ゆっくりU字をかけながら引いていると、
「ゴツン!」とバイト。すかさず合わせが入り、ヒット!
魚を水面に出さないようにロッドを水中に沈めて、寄せに入る。
近くに来るまで、誰もヒットに気づかない。

米代の魚は、手前に寄ってからも、かなりのトルクで走る。それを予測して、やや
ドラグを緩める。そして魚が一瞬浮いてきたところを一気にネットイン。
「やった!」小さくつぶやく。型は小さいが1本は1本。

その後、もう1本追加して、最低ノルマは達成。
8:00頃までやるが、朝のラッシュは段々と遠ざかっていった。
 
今年の米代は厳しい釣りであった。
周りが釣れていなければ、そうでもなかったのだろうが、1本4、5本上げている人も
おり、かなりのプレッシャーであった。

引き出しをどれだけ持っているか。
これはサクラマスをやる上で重要な要素である。
 


4月 サクラマス 48cm 

なぜか今年は、週末は天気が悪い。その代わり平日は天気も良く、川のコンディショ
ンもいいので、それなりに釣れているようだ。
週末アングラーの遠征組にとっては辛いところである。

今週末も天気予報は土曜日の午後から大荒れの予報。
最近、仕事が忙しく帰るのは夜の10時過ぎ。
土曜日はゆっくりしていたいところだが、釣りが出来るのは土曜の午前中のみかも・・

夜中、余震もあり、ほとんど寝ないで赤川に出撃。
意外と人が少ない、まあ近年の赤川はこんなもんか

朝、5時から釣り開始。
朝方は天気も良く、暖かい朝であった。本来なら7時頃にヒットが来てもいいのだが、
全く反応がない。途中、おにぎりを食べながら、できるだけ集中力を維持しキャスト
を繰り返すが、睡魔が襲ってくる。
そろそろ移動したいところだが、この状況ではどこも同じ。珍しく1箇所で粘る。

そしてなんとキャスト続けて5時間半。
ミノーをアップにキャストしてダイブさせ、トィッティングを入れた時に押さえ込ま
れるような感覚・・・あれっこんなところに引っかかるっけ?
と思っていたら、いきなり自動合わせシステム起動!
びっくりしたなぁ~
次の瞬間、首振りの感覚が伝わり、ヒット。
今度は自分の意思で追い合わせを一発。
首振りがいつもより長いので、直ぐにやや小型だなとわかる。
下流に流され浮いてきた。水面に出ないようにロッドを全部水中に突っ込む。
一瞬、力を抜いて魚の体制を立て直させ、自分で泳ぐようにコントロール、こうなる
ともう勝手に魚から上流に寄って来る。
勝負あり。
最後は、催眠術をかけて、ヘラブナ釣りのように滑り込ませてネットイン。
「はぁ~」とため息。5時間も杭になって釣れた。
型は48センチと赤川マスとはとても言えないが、今年は意外とこの50cm前後が多い
ようだ。
午後から雨脚が強くなり、夜には大雨。水位データもどんどん上昇。
予想通り、日曜日はどこも釣りにならずであった。


4月 サクラマス 58cm
 
 朝から天気が悪く、寒い日である。
車から中々出られない。朝飯を食べて、体が暖かくなったところで出撃。
川に着くと意外と風はなく、水面も落ち着いている。なんか感じるものがある。

キャスティングを始めて30分くらいすると、ゴツンとバイト。次の瞬間、首振りが始
まる。
「あっ、きたきた」。この時点で自動合わせは完了している。
今日もラッキーである。
と、余裕をこいていたら、なんとハズレた・・・ヒットから15秒くらいたってから
なんで、かなり悔しい!

フックを確認後、再度同じポイントへキャスト。もう来ないだろうなーと思っていた
ら、きた。
自動合わせが先ほどよりも、強烈に入ったような気がする。
魚を水面に一度も出すことなく、静かにネットイン。58cmいいサクラだ。

釣れない時は、何をやってもダメだけど、釣れる時ってこんなもんなんだなー。
と、しみじみと感じながら、完全に余裕をこいて、釣り再開。
同じところにキャストしたら、またヒット。
「うそだろー」しかし、首振り一発でバラシ。

結局、3キャストして、3ヒット。
下手くそで1本しか獲れなかったが、こんな寒い日にどうなってんのー
またまたサクラがわからなくなって来た。


4月 サクラマス 62cm 50cm 58cm

ガソリン不足により、思い通りに釣りに行くことができない。
赤川までは行けず、S河川合流点まで。
時期的にはまだ早いと思ったが、GW連休になれば多くの人が集まる有名ポイント。
しかしまだ時期が早いためか雪も多く、人はだれも居ない。
その分、思う存分自由にポイントを攻められる。

上流から、数投ごとにキャストしながら釣り下る。
10分くらい経ったところで、なんとヒット。まさかと思ったがこの引きは間違いな
く本命。
結構苦労しながらも、手前まで寄せてネットイン。デカイ!体高が凄い。
まだ時期が早いかと思ったのだが・・・


再度、ポイントを上流に移して同じように釣り下る。
なんと最初に入ったポイントでヒット。これもサクラだ。
先ほどよりは小さ目だが、このサイズはいつまでも暴れるのが特徴。
るのを待っているとバレル危険が高いので、少々強引にネットイン。今日2本目。


さてもう十分、早めに帰るようにしよう。
とりあえず、区切りのいいところまで釣り下る。
本目獲ったところを通過して、その下流で止めようかと思っていたところ、またヒ
ット!
大遠投してミノーが着水して、リーリングに移った瞬間のバイトだ。遥か彼方でのサ
クラとのやりとりは最高である。

今日3本でトリプル達成。


釣り開始から2時間ほどでの出来事だった。
釣れない時には何をしてもダメだが、偶然群れに遭遇すると、こんなにもあっさり釣
れるんだなぁ~あらためて感じた。

ガソリンが勿体無いのでこれで今日は終了。
だれもいない有名ポイントを独り占めできた日であった。
 


3月 サクラマス 55cm

今年の1本目が出た。
雪が多く車ではポイントの近くまでは行けず、永遠と歩く。
天候は曇り、水温はまだ冷たく、汗だくの体は直ぐに冷やされる。
朝から休まず釣りをしているため、体力も消耗している。
帰りのことを考えると、あまり遅くまでできない。

1時間ほどやっていると、足元でルアーに違和感を感じた。久しぶりの感触に半信半疑
ではあったが、何か居る・・・多分、サクラだ。

その後、なんの反応も無く数分が経った。
今度は立ち位置を変更し、キャスティング角度を変えて攻めてみる。

すると1投目、U字を切ったところで微かなバイト。同時にフル合わせを入れる。
次の瞬間ロッドが絞り込まれた。
「乗った!」何ヶ月振りかの微かなバイトであったが、体が覚えていた。
久しぶりのファイトを楽しみながら、ランディングも完璧に決めて、今年の1本目ゲ
ット。

今年も雪サクラを獲る事ができた。
 


2月                            

 今週は三連休と言う事で、釣り人の数も多いのかと思いきや、赤川はガラガラ。
釣れていないこともあるが、雪道で移動が制限されるので、まだ釣り人も出てこない
ようだ。

三段酒田側の側道は、私のD5では厳しいため、橋下から歩いて三段まで行く。約20分、
みんな歩いて向かっている。ここはまだカンジキは不要だが、重いネオプレンウエダ
ーでの歩きは辛い。しかも赤川はほとんど流れがなく、ただの水溜り状態。1時間く
らいやって諦めて、また歩いて戻る。
河口の道も、ぐちゃぐちゃ雪のため、行くのを諦める。

次の大本流河川へと向かった。
しかしここも川原に行くどころか、まず車が止められない。ポイントの遥か彼方に車
をとめて、カンジキ出動。カンジキと言っても昔のようなプラスチック製ではなく、今
はスノーシューといって、アルミのシステマチックなもである。私のはラチェットバッ
クルで、10秒くらいで履ける優れもの。値段もいいけど。

さて、これで問題なく雪原へ。深雪でもぬかることなく、まだこの時点では楽ちんで
あった。しかし1Km近く歩くと流石に疲れて、現場に着くまで全身汗だく。

とりあえず、釣りをしてまた車まで帰る。また汗だくで直ぐにシャツ交換。
2ポイント目も歩く、歩く、歩く。そしてまた車に戻ってシャツ交換。

この時点で体力のほとんどを消費。もう止めようかと思ったが、日が日が差してきた。
最後のポイントへ、ここもまた歩く、歩く、歩く。これって、釣りじゃなくて雪上ト
レッキング?
折角来たので釣りをするが、さっきまで日が差していたが、既に夕方・・・暗くなっ
たので帰ろう。一気に気合いが抜けた。

ここで気を抜いたのが失敗。なんと帰る途中、足が動かなくなったのだ。
体力の限界かスノーシューが重く感じ、足が思うように上がらない。
途中、何度も休みながらがんばって歩く。
若い頃から競技テニスをやり、最近はジムで結構トレーニングを積んでいるので、体
力には自信がある。ハズだった。が、川原の雪原に大の字に倒れる・・・
月が見えてきた。やばい、このまま寝たら春まで誰にも見つからないゾ。
最後の気合いで立ち上がる。なんで俺、「あしたのジョー」やってるの?

車が見えてきた。あと500m。もう全身汗だくで、のどはカラカラ。
最後の土手を這い上がってやっと生還。

危険だった。
雪のない時、永遠と藪こぎをしたときも辛い経験をしたことがあるが、雪の中の歩行
でここまで体力が奪われて、戻れなくなるとは・・・

行きはなんとかポイントまで行き、釣りたい気持ちで歩くが、帰りは釣れない挫折感
と冷たい水の中でのウェーディングで体力がなくなっている。帰りの体力も計算して
おかないと、やばいことになりそうだ。

今年はいつも以上に体力勝負かも。。